ミネラルショーで購入したルースや譲り受けた思い入れのある宝石をリングにしたい!
でも何から始めたら良いのかわからない・・・。
値段はいくらかかるのかな?
そんな想いを持つあなたに、現役ジュエリーショップ店員がアドバイスします。
この記事を読むことで、リングのデザインについてはもちろん、
良いジュエリーショップの見つけ方を学ぶことができます。
ぼんやりしたイメージを固めることで、より納得感のあるリングを作ることができますよ。
ぜひ最後までご覧ください!
なお、こちらはファッションリングを作りたい方向けの記事となっております。
また、最近は誕生石や好きな天然石で婚約指輪を作りたいと考えるお客様も多くいらっしゃいます。
オーダーメイドでリングの制作を検討されている方も、ぜひご覧ください!
まず考えるべきことは、「優先順位」!
持ち込みのルースでリングを作るにあたって、あなたが大事にしたいことは何でしょうか?
- リングのデザイン(強度)
- 値段
- クオリティ(質の高さ)
- 納期
これらの優先順位がはっきりとしていると、そのあとに考えるべきことが整理されてきますね。
例えば、リングのデザイン重視の方であれば、
好きなデザインのイメージを見つけ、それを制作できるジュエリーショップを探すことが重要になってきます。
また、できるだけ値段が安いものが良い、ということであれば、
地金の種類や量を工夫することや、加工にかかる料金がより安い
ジュエリーショップを探すことが必要になります。
時間を優先したい方であれば、早い納期で制作してくれる
ジュエリーショップを探すことが一番の近道になりますね。
優先順位からそれを実現することができるようなお店探しをすることが大切です。
まずはリングを制作する上であなたが大事にしたいことを明確にしましょう!
デザインを決める際に大切にするべきこと
ルース持ち込みでリングを制作する際、デザインは誰にとっても非常に大切な要素です。
大切なルースが最大限に輝くようなリングのデザインを選びたいですよね。
リングのデザイン選びで重要なのがリングのバンドとルースの留め方です。
まずはリングのバンド(腕)についてです。
バンドとはリングの輪っかの部分を指し、腕とも呼ばれています。
バンドの種類によって見た目はもちろん、着け心地も変わってくる、重要な部分です。
甲丸
リングの断面がかまぼこのような形状のリングバンド。
指にフィットする柔らかな雰囲気を持っています。
平打ち
リングの断面が長方形のリングバンド。
シュッとしたクールな印象です。
平甲丸
リングの外側が甲丸、内側が平打ちのデザインのバンド。
甲丸の柔らかい印象と、平打ちの強度の高さを併せ持っています。
剣腕
断面が三角形のリングバンド。
シャープな印象で人と被らないデザインをお探しの方におすすめ。
次にルースの留め方についてです。
基本的にリングにルースを留める際、接着剤などは使わずに
金属のみで石を押さえているのをご存じでしょうか?
ルースの留め方によって見た目はもちろん、リングの強度が左右されます。
基本的には二つの留め方があります。
爪留め
石座から伸びた爪で上から石を押さえる留め方です。
ルースの高さがあるルースや透明感のあるルース、
オパールなど遊色を持つルースの場合、
爪留めですと横から見たときにもキラキラとした輝きを楽しめます。
覆輪留め
ルースを金属で縁取り、全方向から石を留める方法です。
シンプルでオードソックスな留め方です。
外からの衝撃を抑えることができるので強度も高く、滑らかなデザインとなります。
皆さんはどのバンド、留め方がお好みですか?
お持ちのルースを手に取りながら、じっくりと選んでみてくださいね。
良いジュエリーショップの見分け方
さて、デザインのイメージを膨らませた後は、
依頼するジュエリーショップを見つけましょう。
あなたが求めるものによってその人にとっての
「良い」ジュエリーショップは変わってまいります。
より安い値段で請け負ってくれるお店、
親身に話を聞いて豊富なデザインや地金の中から提案をしてくれるお店、
早い時間でリングに仕上げてくれるお店など・・・。
ルース持ち込みでリングやジュエリーに加工してくれるお店はそう多くはないからこそ、
まずは問い合わせをしてみるのが一番でしょう。
ウェブサイトであれば問い合わせフォームから、
インスタグラムであればメールやダイレクトメッセージで、
ルースオーダーの可否とおおよその値段、納期を尋ねてみましょう。
返信の文章の雰囲気やメールのやり取りの中で、
自分に合うお店かどうかが何となくわかってくるかと思います。
A店はメールが返ってくるまでに一週間程度かかるけれど、値段は安いのに対し、
B店は数日で返事がいただける、かつデザインの提案の写真を送ってくれるとしたら、あなたはどちらを選びますか?
最初の優先順位の項目をもう一度振り返り、自分に合うお店を見つけ、オーダーしましょう。
オーダーにかかる費用ってどのくらい?
ルース持ち込みでリングにお仕立てする場合の価格を
ホームページに掲載しているジュエリーショップは非常に少ないです。
理由は以下の通りです。
- 加工する際の地金の種類やデザインによって値段が大きく変わること
- 加工するための費用(加工賃)がお店によって大きく異なること
これらの理由から、値段を公にすることが難しいと考えられます。
筆者がインターネット上で調べたところ、
以下のような価格帯でリングのオーダーを承っているとのことです。
-
A店
セミオーダー 110,000円〜
フルオーダー 220,000円〜 -
B店
セミオーダー 63,800円〜
フルオーダー 88,000円〜 -
C店
セミオーダー 33,000円〜
フルオーダー 66,000円〜
このようにジュエリーショップによってルースオーダーの価格帯は大きく異なります。
値段重視の方はいくつかのジュエリーショップに見積りを取り、よく検討した方が良いですね。
セミオーダーとフルオーダーの違いは?既成枠とは?
先ほど申し上げたセミオーダーとフルオーダーの違いとは何でしょうか。
セミオーダーとはジュエリーショップが既に所持しているリングの枠から
制作することを言います。
そのリングの枠のことを既成枠と呼びます。
逆に、一からリング枠をお作りしてリングの制作をすることをフルオーダー(フルオーダーメイド)と呼びます。
セミオーダーの利点はデザインに関して知識がなくても
簡単にオーダーすることができることと、
フルオーダーと比較した際の圧倒的な安さです。
ジュエリーショップによっては豊富な既成枠を揃えているので、
様々なリングのデザインの中からお好みのものを選ぶことができます。
また、既成のリング枠を使用することから、
納期も比較的早く仕上がることが多いです。
初めてルースオーダーをする方にはセミオーダーが特におすすめです。
セミオーダーのデメリットとしては、
既成枠に合うルースの大きさやカットでないと制作が難しいことと、
自分の理想のデザインの既成枠があるかどうかが不確かなところです。
大きいルースや極端に小さいルース、キュレットがあるルースの場合、
セミオーダーでは制作が難しい場合が多いです。
また、複数のルースを使って一つのリングを作りたいを考えている方には、
セミオーダーはあまりおすすめできません。
その複数のルースの大きさがぴったり合うリングの既成枠を持っている
ジュエリーショップは稀だと考えることができるでしょう。
一度ジュエリーショップに問い合わせ、
自分のルースに合うリングの既成枠があるかどうか確認しましょう。
フルオーダーメイドの利点は自分の思い描くリングをそのまま形にできることです。
唯一無二のリングを作りたい!
そうお考えの方には、フルオーダーメイドがおすすめです。
また、複数のルースを使用してリングを作ることも可能です。
メレダイヤモンドを組み合わせたデザインなど、フルオーダーのリングのデザインは無限大。
想像するだけでも楽しいですね。
また、種類・形を問わず、どんなルースでもリングにお仕立てできるところも
フルオーダーにしかできない点です。
しかし、セミオーダーメイドと比較すると、
一からリング枠をお作りすることから値段が高くなってしまうことと、
納期が長くかかってしまう傾向があります。
自分にとってベストなオーダー方法を選びましょう。
いかがでしたでしょうか。
ルースオーダーについて、インターネット上で中々情報がないとお困りの方の手助けになれば嬉しいです。
素敵な天然石が持ち込みルースオーダーであなたにぴったりのリングに生まれ変わりますように!
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